2022-07-12 | ブログ
先日、愛知県豊田市足助町と岡崎市の旧額田町に行ってきました。
町をよ~くご存知の(というか、シカケ人でもある)方にご案内いただき、まちのご案内もしていただきました。
なので、充実。背景も教えていただき、奥深いところまで堪能してきました。
旅の行程は・・・
1日めhttp://asuke.info/view/
香嵐渓をちょっとだけ散策→足助で有名なうなぎ屋「川安」で昼食あたらしくできた(古民家改装)tea cafeで涼む
ここで、ご案内してくださる方と合流
足助のまちあるき→(古民家改装)cafeでかき氷をいただく
役場見学→立ち寄りOKの白鷺館にて温泉を楽しむ→江戸時代から続く旅籠「玉田屋」さんにて晩ご飯+宿泊
足助は香嵐渓が紅葉でとても有名ですが、街並みは伝建地区(伝統建築物群保存地区https://www.bunka.go.jp/seisaku/bunkazai/shokai/hozonchiku/)にしてされており、古い町並みの中での暮らしの難しさをお聴きしました。
そして、新しい芽吹きが!
若手で地元の商業者の方々、行政、新たに足助で商業を始めている方ともお話ができました。
足助の魅力に惹きつけられて根を張った活動をしていらっしゃいました。
宿泊した玉田屋さんでは、私たちと年齢の近い、お嫁さんと意気投合!楽しい夕食となりました。
足助のまちに誇りをもって暮らしていらっしゃるのが、伝わってきました。そんな方々とお話しすると、私たちも一気に足助ファンに!
まちの魅力は、そこで暮らしている人の気持ちがにじみ出ているんだ!と思った一日めでした。
昔から中山間地域のハブとなっていた地域です。塩の道と呼ばれ、三河湾の塩が長野県の塩尻まで行く途中にある、宿場町でした。
民家や商家が集住する、コンパクトなまちでした。
2日めhttps://okazaki-kanko.jp/feature/okuoka/top
ちょっと早起きして、涼しい時間帯のまちあるき
玉田屋さんで朝食後、待ち合わせの「額田センター」へ
案内人(←もう、案内人とお呼びしちゃいます(笑))の方のご厚意で、額田ツアーへ
旧額田町は「オクオカ(奥岡崎)」と呼んでまちおこしをしているそうです。
市民なのに初耳💦
1000年の樹齢の大クスに触れ、
このごろ人気の「かき氷街道」の一つ、カフェ「柚子木」さんへ。地元に帰ってきた方がご実家にある柚子の木畑を活用して、カフェや柚子胡椒づくりの体験など(新しい企画もぞくぞく!)せっかく来てくださった方々に楽しんでいただこう!と励んでいらっしゃいます。
そして、あたらしくできた「わんぱーく」ここは、こどもたちに自然に親しんでもらおうとできた施設で、星の観察会ができるようになっていました。
そして!移住が進むように空き家の紹介ブースもできていました。(地域おこし協力隊の方だけでなく、いろいろな人が移住をしてくださっているとのことです。山の方に住みたいなぁ。セカンドハウス欲しいなぁという方は、ぜひ!)
岡崎市民のいこいの場「くらがり渓谷」へ。
くらがり渓谷入り口のリニューアルしたおみやげ屋さんを見学→地元の方がなにかあればここで!という「一升」へ。
かき氷街道に加えて、今は「鮎めし街道」がもりあがりつつあります。
新しくできた、一棟貸しの宿泊施設(10万円で年間4回まで宿泊OKというサブスク?な施設)やこころのきれいな人にしか見えないというカフェ(見ましたよ~)に立ち寄り、
鳥川(とっかわ)ほたる学校を見学しました。ほたるで有名な場所です。
もう、書き切れないほどのスポットをご案内いただき、充実しまくり!地元を知らないとなかなか入れないタイミングでした。さすが!!です。
オクオカ、もってます💛
これからの暮らし方
ここでも、地元で生まれ育った(帰ってきた人も!)若い人たちが新しい試みをして、盛り上がりつつありました。
若い人が地元が大好きで、新しい感覚でまちおこしをする、その姿をお年寄りや行政も応援する!という素敵なコラボレーションでした。
若者!ステキです。
コロナ後の暮らし方について考えさせられる旅でした。
自然とともに生きる。まちと田舎がつながる、自然の恵みが人と人をつないでいく…
人間も自然の一部!と思える場所でした。
ぜひ!足をお運びくださいませ。
2022-06-23 | ブログ
名古屋工業大学にて
第24回 コミュニティ工学ワークショップ
「集まる場を考える―コロナ禍の2年間とこれから」
http://community.web.nitech.ac.jp/
が、6月22日の開催されました。
ここに登壇させていただきました。
登壇理由は、2014年4月から毎月1回(休まずに)開催してきた「未来茶輪」というサロン的な場についてご報告するというものでした。
このような機会をいただけたこと、感謝しております。
(名古屋工業大学ホームページより 会場となったラーニングコモンズ)
ご登壇の7つの「場」
さて、このイベントには、7つの「集まる場」を運営している人がご登壇されました。
名古屋工業大学の学生さんからも3人!
部活・サークルと、起業を目標にしたコミュニティを立ち上げた学生さんでした。
学生といえども、見習いたいところはたくさんありました。
コロナ禍でも集まれるように物的、心理的なディスタンスを超えて集まる場を工夫していらっしゃいました。
従来はガレージの中で行っていたことを屋外でできるように物的な工夫。
もちろん、ソーシャル・ディスタンスもの確保も!
気配りという点で、マンガ研究会の部長のきめ細かな新入生へのフォローが素敵すぎでした。
見学に来た新入生のプロフィールを見て、(参加意欲を向上させ、部活にはいると楽しいかもという期待をもってもらえるよう)同じ学科の部員に声をかけたり、留学生であれば同じ国からの留学生の部員にこの日、後輩が来るヨ~と声をかけたり。
そこで、先輩と新入生の出会いがある!という先輩にも、新入生にも、部にも効果のある「場」をつくっていました。
このきめ細かさで、コロナ禍でチラシ配りという新入生に入ってもらうチャンスがなくても、新入生が増えるという結果がでました。
もちろん、フォローも忘れずに!
きめ細かい心配り…。相手の立場に立って物事を考え、行動する!とってもエネルギーが必要なことだと思いました。
φ(..)メモメモ しておかなくては!です。
この他にも、子育て支援団体の方、多様な世代が集まれる場(なんと、ご自宅だった家を開放!)、話し合いを見える化している方(以前からご縁のあったハイラブル社さん)がご登壇されました。
多様な「集まる場」があることを知りました。
ここに登壇した7つの場のキーワードは「つながる」だなぁと思いました。
(集まる→つながる 当然といえば当然なのですが…)
コロナ禍で、「つながる」ことに、新しい価値が生まれたのかもしれません。
「つながる」「くっつける」
最後に、デビッド・ボウムの「対話は分断された人たちをくっつける」ことをご紹介したところ、学生さんが質問してくださってとってもうれしかたです。
「くっつける」が気になったとのこと。(バラバラになったピース(人たち)をもう一度、つなげるというような意味だと思っています。)
改めて「つながる」「くっつける」が年齢問わず、求められているのだなぁと思いました。
その場には時節柄、限定された人数が集まりました。その中には、久しぶりにお目にかかる方もいらして…
会の前後でごあいさつしたり、立ち話をしたりと出会いを楽しむことができました。
リアルの良さですよね~
ソーシャル・アクティは、これからも「対話でくっつける」ことを目標にして活動していこう!と思いました。
2022-06-13 | ブログ
6月11日(土)と12日(日)の2日間、日本ファシリテーション協会(FAJ)の東京サミットに参加しました。
(https://www.faj.or.jp/activity/summit/)
FAJは毎年、全国からFAJメンバーが集まるイベントを開催しています。
今年は、東京にて。
2日間のメニューはもりだくさんでした。会場でのリアルな分科会とオンライン分科会。どのワークショップに参加しようか、迷ってしまいました。
1日目は、基調講演、ワークショップ・セレクション(17分科会)、フリーセッション(16分科会)
2日目は、ワークショップ・セレクション(16分科会)、クロージング→終了後に総会
という流れでした。
1日目のワークショップ・レクションは企画側で参加しました。(分断と孤立の時代に求められるファシリテーションとは何か!? 〜姿の見えない「ヘダタリ」と「オキザリ」から考える〜)
フリーセッションでは、メタバースの企画のお手伝い:メタバースの世界の入り口でzoomでお留守番でした。(メタバースでの対話を模索する)
2日目のワークショップ・セレクションは、純粋に参加者でした。
この、ワークショップが本当に気づきの多い、考えさせられるものでした。
紛争地での対話
参加したテーマは「憎しみの連鎖を止める対話の実践~テロ・紛争解決の現場から~」でした。
NPOアクセプト・インターナショナル(https://accept-int.org/)の方が来てくださってのワークショップ!
ソマリアやインドネシアなどの紛争地域で活動しているそうです。
一旦はテロ組織に組み込まれてしまった若者。
刑務所で刑期を務めているのですが、刑務所では暴力は当然のことだそうです。そこでは、更生して社会に復帰…というよりも、より過激化してしまい、社会に出てもまた、テロ組織に入ってしまうという、連鎖が繰り広げられてしまうことが多いそうです。
それは、刑務所の中では、自分の愛する人が殺されたり、信じるものが壊されたりした心の傷が癒えることなく、さらに刑務所内でのいろいろなストレス・・・などなどで憎しみという感情が消えることはなかなかないからなのだそうです。
(確かに、閉鎖された環境で自然に感情が癒されていくということはイメージしづらいです)
そこで!アクセプト・インターナショナルさんは、「若者が兵器を置くことができる環境をつくる」として、ひとり一人と丁寧に対話をして、テロ組織にもどらない(憎しみの連鎖を止める)心の環境をつくっている!とのことです。
(この活動は、国連ハビタットや政府とパートナーとして活動していらっしゃるのだそうです。政治的に偏らないように注意して)
ワークショップでは
その対話の入り口のところをケーススタディとして、ワークショップ形式で話し合いました。
お題は2つ。いずれも対話がキーワードでした。
話し合ったことを共有した後で、実際はこんなふうにしました。
ということを教えていただいたのですが…
さすが!FAJのメンバー。
こんな態度で、こんな話題で、こんなことを話すというのが、実際のお話に近いものでした。
「対話」は、平常時でも、紛争の当事者とでも、基本的な姿勢や態度は変わらないのだということが分かりました。
まずは、お互いに人間としてどう向き合うか。から始まるのですね。
こんなに若い方々が、行動していらっしゃることを知って、驚き、関心して、尊い活動に感謝したできごとでした。
ワークショップを終えて
対話の姿勢の根本には、その人の考え方や理論があるのだと思いました。
何が正しくて、何が間違っているのかは、その人が立っている場所が違えば、異なるのだということを認識しなくては!
まずは、「あなたは、そう思うのですね」と認めること。これが欠かせないことを痛感しました。
自分だって、頭から否定されたらおもしろくないですもんね。
そして、共感できることを増やしていく。
デビッド・ボームのいう「意味の流れ」やつながりをつくっていくことが大切なのだと思いました。
そして、分断されてしまった人々、社会、をつなげていくということが「対話」なのだ、と。
(アマゾンより)
ということを教えていただいた時間でした。
こんなに若い人たちが、一生懸命に世界の平和へむけて活動していることに感謝します。
私たち大人がこんな世界にしてしまったことが、申し訳ないとも思いました。
環境活動家のグレタ・トウンベリさんが、大人に対して怒っている顔が浮かびました。
大人として、どんな社会を次世代、次々世代へと残していくのか?
そのために、自分ができることは何か?を考える機会をいただきました。
また、ファシリテーションについて話をしていると、「世界平和」というキーワードが出てくることがよくあります。
今回は、ファシリテーションが本当に役に立つことを教えていただきました。
ありがとうございました。
2022-05-23 | ブログ
小学生のみなさんの反応があまりにもうれしくて!
第2弾。ご報告します。
「ふりかえりシート」を準備していただき、どんなことをはなしあったのか?どんな感想なのか?
それはもう!知りたくて(笑)
授業の後に、書いていただきました。(次の時間に食い込んでしまって、申し訳なかったです💦)
先生のご厚意に甘えてしまいました。
ふりかえりシートは、
1.どんなまちづくりのストーリーができましたか?
2.今日の授業で思ったことは?
3.その他、なんでも
というざっくりした、でも思ったことや感想は自由に書けるかな?というものにしました。
では、ほんの一部でうが、早速ご紹介します~
1.どんなまちづくりのストーリーができましたか?
・自然を大切にしたり、興味を持ってほしいから、緑の羽根募金を行ったりすることや、看板をつけることをしてみたいと思った。デザインを考えたり、使う水などは捨てられてしまうものなどですれば、環境にもよさそう。
・みんなが意見が言えて、協力できるには、自分から言うことと、それを聞いてもらえるようにして、そして、みんなで協力すること
・犯罪について話し合いました。ポスターを作ったり、暗い場所を明るくしたり、大人が地域の人たちとパトロールをしたりする。
・いじめがない町。誰にでも優しくするとみんな仲良くなってみんなニコニコになるといじめがない町になる。
2.今日の授業で思ったことは?
・自分たちには直接関われなくても、考えを超えに出して伝えれば、かなうかもしれないので、自分から進んで話したり他紙です。
考えてみたら、思った以上に意見が出て、改善策を見つけることができました。
・一人ではできないことをみんあで協力しあえば、できることが増えることが分かった。
同じ考えだった人と話し合ってみて、スーパーが近くにあると便利だと思った。
・自分一人で「施設をつくろう」「ごみ拾いボランティアをつくろう」などと言うのは簡単だけど、実際、お金が必要だったり、人を集めないと行けなかったりします。そういう時は、他の人と協力して取り組むことが大切だと分かりました。無理に一人でやろうとせず、他の人にも声をかけていきたいです。
3.その他、なんでも
・目隠しゲームがとっても気になったので、友達を一緒にやってみたいと思いました。
・でも自分にできることを考えたい。
・今回の授業でづくりで実際どんなことが大切なのかを知りました。
ふりかえりシートを読んで
こどもたちの吸収力におどろきました。
「自分ができることをもちよって、グループのみんなのできることをつなげてみてね。まちづくりのストーリーができるよ」と言ったのですが、
本当に、つなげて、もっとこうしたらいいね!を話し合って…
見事に素敵なまちができるストーリーをつくってくれました。しかも、どれも実現可能性が高そうです!
話を真剣に聞いてくれて、真面目に考えてくれる。
そして、自分のできることからつないでいって、世界に貢献する!というストーリーも素敵でした。
小学校6年生!おそるべし!でした。
こんな素敵なこどもたちに、わたしたち大人はどんな社会をバトンタッチできるのか?
身が引き締まりました。
2022-05-11 | ブログ
先日、愛知県安城市の小学校の総合学習の時間に「まちづくりとSDGs」の話題でお話&ワークをしてきました。
6年生2クラスを合同でお話させていただけるとのこと。とってもうれしくて、ついついがんばってしまいました。
昨年度は、1年かけて「まちづくり」について学んでいらっしゃいました。
まちのことをみんなで調べたり、JICAの人や市役所の人のお話も聞いたとのことでした。
そして、今年度は…
一人の活動が国際理解やSDGsにつながっていくということを伝えたい!とのことでした。
そこで、私のやってきたことの事例を話してほしいとのオーダーでした。
どんなお話がいいのか?とっても悩みましたが…
非営利組織の4世代のお話と事例として、BIDと先日の東近江市でのことをお話しました。
非営利組織の4世代
非営利組織の4世代は、デビッド・コーテンが言っている理論です。
(筆者作成)
非営利組織が何を糧に、何が発端で発展していくのか?を4世代に整理したものです。
非常勤をしていた大学の「ボランティア実務」という授業でお話ししていたものです。
小学校6年生には早いのでは?とも思いましたが、ここは、ちょっと背伸びしてもらって!
BID(Business Improvemento District)
イギリスが発祥だと記憶していたのですが…(なんと!修士課程に入った年にゼミで輪読した本にあったのでした)
町の中のダウンタウンがお金持ちの人が郊外へ引っ越し、ゴミが散乱し始めると、街中の不動産価格が下がっていく…
このような状態を変えたい!と掃除を始めた人がいました。
その行動は他の人を巻き込みはじめ、町がきれいになっていきました。
すると、不動産価格が戻ってきた…それをBIDという組織にして管理運営していく。というものです。
それだけではなく、近年は「社会奉仕」という意味で、保護観察の人や社会貢献をするよう指導された人たちを受け入れて更生に役立っているそうです。世界に広がりつつある考え方です。(もう、10年以上前の文化政策学会での報告をしていた方がいました)
以上のようなことをお伝えしました。
もちろん!一人でがんばっている若き活動家グレタ・トゥンベリさんもご紹介しました。
1人の想いがある人が行動をし続けると、いつか、理解者が現れ、実現していくのですよね!
ワークももちろん!
写真を撮らなかったのは、とっても残念なのですが(学校内で写真を撮るのが憚られて…)
住み続けられるまちの要素を考えてもらい、
マグネット・テーブル(話したい話題に人が集まって、話し合う)でグループをつくって、
「みんなで住み続けられるまちがこうしてできました。」というストーリーを作ってもらうことにしました。
マグネット・テーブルのインストラクションは主任の先生にお任せしました。
とっても丁寧にひとつずつ行動を分解して、子どもたちに伝えてくださったのが、とっても印象的でした。
大人を相手にワークショップしていることをふりかえると、参加者のみなさんが拙い説明を理解する努力をしてくださっていたのだなぁと痛感しました。
(今頃ですが、みなさま、ありがとうございました)
学校の先生のインストラクション!すごいです~
今回の特にうれしかったことは、マグネット・テーブルで話し合う
というのを先生が気に入ってさったようです。
「ふだんは、固定した班でグループ学習をしているので、話し合うことには子どもたちは慣れているんだけど、こんな風にグループをつくっても、ちゃんと話し合いができるんだね」
そして、ふだん大人しい(らしい)子が、発表してくれたことにも、先生が驚かれました。
「きっと、話したいことを話したから、自信がもてて、発表したんだろうなぁ」とのことでした。
このコメントは、 ファシリテーター冥利につきます!
とっても、うれしいお言葉です!!
今まで学んできたまちづくりのこと、ファシリテーションの技。
自分自身のふりかえりになった、ありがたい機会となりました。
これからの社会を担っていく子どもたちに想いを伝えたり、一緒に考えたりできる機会をいただけて、本当に感謝しています。
ありがとうございました。
また、お話ししたいなぁ。